瓔珞<エイラク>第49話のネタバレ(見どころ)
死の床で青蓮せいれんは「もし来世があるのなら私のことを…」と、自分を娶ってもらえるか尋ねる。
しかし、傅恒ふこうは握った手を離し「すまない」とだけ言った。
「優しい嘘さえついてくれない…でも若様、あの女に執着しないで、どうかもっと幸せになってください」そう言うと青蓮は息を引き取った。
爾晴のもとにやってきた傅恒は離縁状を渡す。
傅恒は、離縁事由”七去”のうち姦淫・多言・嫉妬を犯したのだ。我慢ならぬ。すぐに荷物をまとめて出ていけと言う。
だが爾晴は、絶対に離れない。
離縁したいのなら私を殺せと笑い出す。
「青蓮は息子を殺そうとした、庇わなければ義母上が始末していた、楽に死ねただけマシだ」この期に及んで暴言の限りを尽くす。
さらに、軍機処に配され足場も築かぬうちに離縁すれば、家も治められないと奏上され軍機大臣の座さえ危うくなると言うと、離縁状を破り捨てた。
傅恒は使用人を呼び、無理やり爾晴を富察府から追い出そうとする。
しかし、そこへ傅恒の母がやってくる。
傅恒は、爾晴が青蓮を殺そうとした話をするが、母親は「奴婢のために正妻を追い出すのか」「軍機処に配されたばかりで」と同じことを繰り返す。
そこへ爾晴の息子と富察傅謙ふけんがやってくる。
傅謙はこれではあんまりだ、と傅恒を責めるが「泣き顔に同情したか?では、この女が無辜むこの命を奪った時の顔を?娘を失い悲しむ青蓮の両親はどうする?善悪を判断するため書を学んでいるのではないのか」と黙らせる。
爾晴は「たとえ死んでも妻の座からは降りない」と頭をぶつけ自害しようとする。
これを見た母と傅謙は爾晴をかばい、傅恒は涙を流しながら「離縁はしないが、一生尼寺に身を置き仏に仕え罪滅ぼしをしろ」と言いつけた。
瓔珞が養心殿にやってきた。
乾隆帝は不機嫌らしい。
そこで瓔珞は、朝の膳を用意させると自分も同じように食卓についた。
紫禁城では妃嬪ひひんが皇帝と同じ食卓につくのは禁じられているのだが、「はしたない」と咎められても「食事には半刻もかかるのにその間立っていろと?」と聞く耳を持たない。
養心殿の食事が美味であることに気がついた瓔珞は、料理人をねだろうと口を開きかける。
しかし、乾隆帝はそれを遮り、瓔珞の意図を言い当てた。
瓔珞は、乾隆帝のあらゆる貴重な持ち物をねだるようだ。
それを咎めると「この天下で陛下以外に上品である必要が?」と言い返す。
そして下品な様子には「いつか慣れます」と乾隆帝を笑わせた。
乾隆帝の不機嫌の原因は、反乱を鎮圧するため人を向かわせたいが、ある1人以外誰も手を挙げないというものだった。
瓔珞は、それは傅恒だろうと言い当てる。
乾隆帝は瓔珞がその名を口にしたことに驚き、誤解を受けるとは思わないのか?と尋ねる。
すると瓔珞は「やましくないのに、なぜ恐れるのです?」と聞き返した。
乾隆帝は、傅恒を戦地へ送ることに。
海蘭察と傅恒が立ち話をしているところへ、瓔珞が通りかかる。
瓔珞と傅恒は目を合わせ笑いあった。
傅恒は、瓔珞が乾隆帝に助言した事に気が付き、お互い口に出さなくても伝わることがあると海蘭察に話す。
円明園では、小全子が袁春望えんしゅんぼうと会っている。
小全子は箱に入った金子を見せ、内務府で働くも、この金で外に出るのも自由だと袁春望を褒めそやす。
しかし、それは地位を奪われまいとする小全子の策で、本当に言付けられたのは手作りの履物だった。
乾隆帝は瓔珞を乗馬に誘う。
狩りに出かけるためには必須だからだ。
嫌がる瓔珞に小全子は「妃嬪が乗馬を教わるなどこれまでになかった名誉だ」と話す。
これを聞いた瓔珞は、ならば乗馬をすることを触れ回っておくようにと命じた。
純貴妃は、愉妃の息子のために貴重な人参を用意する。
咳は他の薬で治しているので大丈夫だと愉妃は断るが、肺が弱っているのだからそれを補うために選んだと言われ感謝する。
そして乗馬の話を耳にした純貴妃は、「失望させないで」と愉妃に耳打ちした。
馬に乗った瓔珞は珍しく動揺している。
乾隆帝は自ら馬にまたがると、瓔珞の後ろから馬を操っている。
仲睦まじい様子に、明玉と海蘭察はにこやかだ。
次は1人でと、おとなしい馬を用意された瓔珞は、馬を従えている太監の様子が怪しいことに気がつく。
そして乾隆帝が「傅恒が敵を深追いして行方不明になった」という報告を聞いている間に、落馬し腕を折った。
治療を受けた瓔珞だが、まだ意識が戻らない。
乾隆帝は、心配しながらも仕事に戻るほかない。
海蘭察によれば、馬の餌場の飼料に混入物があり、それが原因で普段おとなしい馬が暴れた。
乾隆帝は、関わったもの総てを厳しく調査するよう命じた。
干ばつの件で軍議を開かねばならない乾隆帝は、養心殿に戻る。
左腕を気にしている様子だ。
そして政務が終わると、すぐに瓔珞のもとに駆けつけた。
馬の事故は陰謀であり、何者かの殺意があったと瓔珞は涙ながらに訴える。
乾隆帝は、もし黒幕が見つかれば必ず裁くと約束した。
眠ってしまった瓔珞の側を、乾隆帝はそっと離れる。
着替えをするため衣を脱ぐと、左上腕が血で染まっている。
李玉に止血薬を持ってくるようにとだけ命じると、すぐに着替えて瓔珞のもとに戻った。