瓔珞<エイラク>第39話のネタバレ(見どころ)
酩酊の夜
酩酊し今夜は皇后の側にいると子供のように振る舞う乾隆帝。
李玉は養心殿に帰るよう進めるが、結局泊まることに。
その様子を爾晴は陰からみていた。
乾隆帝と別れ寝床についた皇后。
乾隆帝も同じように息子のことを想っていたと知り嬉しくてたまらない様子だ。
乾隆帝の機嫌が悪いため長春宮の東側殿からは李玉を残し人払いがされている。
そこへ酔い醒ましを持って女官に扮ふんした爾晴が入り込む。
爾晴に手を貸したのは琥珀こはくだった。
一夜明け、乱れ髪で衣を治しながら部屋から出てきた爾晴と李玉は顔を合わせる。
東側殿から出てきた琥珀に声をかけた明玉は様子がおかしいことに気がつく。
問い詰めようとするがそこへ爾晴が。
傅恒が帰京したので急だが富察府に帰るという。
明玉は「昨晩女官がお手つきになったらしい」と瓔珞に話すが、それなら妃嬪になっているはずと笑い飛ばされる。
皇后の出産
皇后の出産が始まったが、大量に出血し子供は逆子で危険な状態だった。
足を掴んで引きずり出すしかないという状況で瓔珞は苦しむ皇后を見ていられず部屋を飛び出してしまう。
ちょうどそこへ駆けつけた傅恒は裏庭に向かう瓔珞の後を追いかける。
涙を流す瓔珞の耳をふさぎ、子供は無事に生まれると語りかける。
皇后は無事に皇子を産んだ。
名前は永琮えいそう。 乾隆帝はあまりの喜びように純妃の言葉など聞いていない。
複雑な顔をする純貴妃を嫻貴妃は怪しい眼差しで見ている。
永琮の琮には「国を治めるもの」という意味があるらしい。
明玉は喜び、純妃の息子とは思い入れが違うと瓔珞に話す。
しかし瓔珞は、難産により体が弱った皇后を心配する。
子を生んでこそ地位が盤石となる、しかし権勢のために命を失っては話にならないと瓔珞はお産の危うさを指摘する。
純貴妃のもとに嫻貴妃がやってくる。
嫻貴妃の思惑
大晦日の宴は乾清宮で行い、第七皇子が風邪を引かぬよう早々に切り上げると話す。
嫻貴妃は嫡子である第七皇子が世継ぎに選ばれたも同然だという話をし、純貴妃の不安を煽る。
息子と二人幸せであれば良いと思っていた純貴妃も、自分の息子が世継ぎになれないと知ると苛立ちを隠せない様子だ。
嫻貴妃は乾隆帝をかばって負ったやけどの上に蓮の華の入れ墨を施す。
「慚愧ざんきから来る情は年月とともに嫌悪に変わる」嫻貴妃は情を煽る引き際を知っていた。
彫師が帰った後、珍児は「純貴妃は本当にことを起こすと?」と嫻貴妃に尋ねる。
「人の欲望は限りない、耐えきれなくなれば自ずと手を下す」そう話していた所に、針を置き忘れた彫師が戻ってくる。
怯えながら去っていった彫師のうめき声がし、嫻貴妃はにこりと笑った。
不貞
爾晴が懐妊した。 皇后と傅恒の母は跡取りが出来たと大層な喜びようだ。
部屋に戻ると傅恒は「誰の子だ」と爾晴を問い詰める。
「卑しい女に溺れているあなたとこれでおあいこだ」という爾晴に、傅恒は自害するよう剣を渡す。
爾晴は生まれる子供の性は愛新覚羅だと話す。
爾晴は「妻の貞節の代わりに得た地位だ」とことあるごとに傅恒に思わせるため乾隆帝と密通したと喚く。
傅恒は振り向きもせず出ていく。
そして、生まれつきの気の病が悪化したためと称し、爾晴を禁足にした。
乾隆13年。 皇后と明玉は第七皇子を庭であやしている。
それを遠くから見ている瓔珞。
明玉は「皇后様を危ない目に合わせた第七皇子を恨んでいるから、顔も見ようとしない」と面白おかしく話す。
皇后は瓔珞に永琮を抱かせるとあやしてみてと笑う。
そこへ、瓔珞の父が負傷したという知らせが入る。
瓔珞は行くことを拒むが、皇后はいつも手にしている数珠を渡しすぐに行きなさいと見送った。
純貴妃のもとに瓔珞が出かけたという知らせが入る。
悲劇
瓔珞不在の夜、長春宮の永琮が眠る部屋で火事が起きた。
就寝の身支度をしていた皇后は燃え盛る部屋へ飛び込んで行く。
駆けつけた海蘭察は水をかけた布をかぶり二人を救出する。
しかし、すでに永琮は息をしていなかった。
出火の原因は、火鉢から火の粉が飛んだこと。
火鉢には覆いをするはずが、火の粉が飛びやすい菊華炭が使われ太監が覆いを忘れた。
さらに、防火用の水がめは凍らないよう木炭を焚くはずが、その処置がされていなかった。
乾隆帝は担当の太監全員に絞首刑を申し渡した。