瓔珞＜エイラク＞第34話のあらすじとネタバレ・感想「卑怯な提案」

乾隆帝は「民は満足しなくとも、天と己には顔向けできる」という瓔珞えいらくの言葉に感心し、苦役から解放することを考え始めていた。

当の瓔珞は昼間の激務をこなし、体調が悪いのを押して毎日のように皇后を見舞っていた。

それを心配する袁春望だが、瓔珞は恩があるのだからあたりまえだと話す。

長春ちょうしゅん宮で、皇后を看病している瓔珞が気に食わない様子の爾晴じせいは、ある日裏庭で富察傅恒と瓔珞が逢引しているのを見つける。

そして見舞いに来た乾隆帝が昏睡状態の皇后に「瓔珞を長春宮に戻す」と話しているのを盗み聞きしてしまい、「瓔珞は裏庭にいる」とわざと伝えた。

逢引している姿を目撃し激怒した乾隆帝は黙ってその場を去った。

明玉は、爾晴が瓔珞を敵視し始めていることに気づいていて、わざと逢瀬を見せたことを、瓔珞に話すという。

爾晴は、「あなたは妹のようなもの、仕返しされるし黙っていてほしい」とお願いされ、今回限り黙っていることに。

一方、辛者庫しんじゃこでは、 瓔珞の住む庫房から呪術に使う人形が見つかるという事件が起きていた。

話は乾隆帝の耳にも入り、瓔珞は高貴妃を呪い殺した罪に問われることになる。

瓔珞は濡れ衣だと主張し、乾隆帝は罪を認めろという。

事件のことを知った袁春望は、富察傅恒のもとに駆けつけた。

袁春望は「わざわざ養心殿で魏瓔珞を裁くのは理由があるからだ」と富察傅恒に忠告。

瓔珞は人形の首に結ばれた紐が細結びだったこと、高貴妃が亡くなり2月も経つのに、薪たきぎの裏に隠されていたと証言された人形が湿っていないことなどを指摘し、劉りゅう女官が連行された。

その後、潔白が証明された瓔珞だが、乾隆帝は「侍衛と逢引した罪を問う」と連行させる。

皇后のもとに駆けつけなんとか目覚めさせ、瓔珞を救おうと考えた富察傅恒だが、目覚めは訪れなかった。

代わりに傍に控えていた爾晴はある提案をする。

富察傅恒は爾晴との結婚を乾隆帝に願い出た。

そして、瓔珞は牢から開放された。 富察傅恒は爾晴と結婚することを瓔珞に話し、香り袋を返す。

瓔珞は、怒り、嘆き、もう二度と会いに来るなと言い去った。

あれほど瓔珞一筋だった富察傅恒が、爾晴のある提案で結婚を決め、なぜ乾隆帝に願い出たのか？

袁春望は、瓔珞の気持ちを言い当てるとそれを認め、彼を愛していたと話す。

乾隆帝は二人の仲を裂き、富察傅恒は瓔珞のことを諦めたが、自分はずっとお前のそばにいて心配してやることが出来ると、袁春望は言い出し始める。

始めて明かされる袁春望の本当の姿

袁春望は過去を語りだした。

難民として都についたが、両親は相次いで亡くなったという。

母は死に際に、袁春望が養子であることを告げ数珠を渡し、父を探すよう言った。

父を探すとその人物は雍正帝ようぜいてい(乾隆帝の父)であった。

袁春望は騙されて、その屋敷の奴婢ぬひにされた。

実父は息子に気が付かず、溺愛する第8皇子のために働かせ、雍正帝の弟(袁春望の叔父)は帝位争いに破れた腹いせに、袁春望を奴婢に落とし、さらに紫禁城に入れたという。

袁春望は今までの裏切りと、恨みを口にした。